ねるちゃん Bot

Discord上でカスタムコマンドを登録・実行できるBot

コマンド一覧

コマンド 説明
!register <名前> <テキスト> テキストコマンドを登録
!register_code <名前> <コード> コードコマンドを登録
!smart_register <名前> <説明> 自然言語からコードコマンドを自動生成
!<コマンド名> [引数...] 登録したコマンドを実行

テキストコマンドの登録

!register コマンドで、シンプルなテキストコマンドを登録できます。

構文
!register <コマンド名> <テキスト>
例
!register hello こんにちは！

上記を実行すると、hello というコマンドが登録されます。その後、チャットで hello と入力すると、Botが「こんにちは！」と返答します。

コードコマンドの登録

!register_code コマンドで、Pythonコードを含むコマンドを登録できます。

構文
!register_code <コマンド名> <コード>

シンプルな例

!register_code greet print("Hello, World!")

バッククォートを使った例

!register_code dice
```python
import random
print(random.randint(1, 6))
```

変数を使った例

!register_code welcome
```python
print(f"ようこそ、{username}さん！")
```

スマートコマンド登録

!smart_register コマンドで、自然言語の説明からPythonコードを自動生成してコマンドを登録できます。

構文
!smart_register <コマンド名> <説明>
例
!smart_register dice 1から6までのランダムな数字を出力する

上記を実行すると、LLMが説明に基づいてPythonコードを生成し、diceコマンドとして登録します。

複雑な例
!smart_register fortune おみくじを引いて運勢を表示する。大吉、吉、中吉、小吉、凶があり、それぞれに合ったメッセージも表示する
  • コードは自動生成されるため、意図した動作にならない場合があります
  • 必要に応じて !register_code で手動修正できます
  • 生成されたコードはビルトイン関数（llm, mget等）を使用できます

コマンドの実行

コードコマンドの実行

登録したコードコマンドは ! プレフィックスを付けて実行します。 

!dice

引数を渡すこともできます：

!mycommand arg1 arg2 arg3

テキストコマンドの実行

登録したテキストコマンドは、プレフィックスなしでコマンド名を入力するだけで実行できます。 

hello

利用可能な変数

コードコマンド内では、以下の変数が自動的に利用可能です：

変数名 説明
username コマンドを実行したユーザーの表示名
user_id コマンドを実行したユーザーのDiscord ID
user_avatar コマンドを実行したユーザーのアバターID
args コマンドに渡された引数のリスト（args[0], args[1]...でアクセス）
変数の使用例
!register_code profile
```python
print(f"ユーザー名: {username}")
print(f"ユーザーID: {user_id}")
```
引数を使った例
!register_code add
```python
result = int(args[0]) + int(args[1])
print(f"{args[0]} + {args[1]} = {result}")
```

実行：

!add 10 20

出力： 10 + 20 = 30

ビルトイン関数

コードコマンド内では、以下の関数がデフォルトで利用可能です：

関数 説明
llm(prompt: str) LLM（AI）にプロンプトを送信し、応答テキストを取得
mget(query: str, top_k: int = 6) メモリからセマンティック検索で関連情報を取得（RAG）
mllm(prompt: str, top_k: int = 6) メモリを参照してLLMで回答を生成（RAG対応LLM）
automemory(text: str) テキストから情報を自動抽出してメモリに保存
cs(s: str) 文字列をDiscordのコードブロック（```）で囲む

また、requestsライブラリがインポート済みです。

llm関数の使用例
!register_code ask
```python
question = " ".join(args)
answer = llm(question)
print(answer)
```

実行：

!ask 今日の天気は？
cs関数の使用例
!register_code code
```python
code = "print('Hello, World!')"
print(cs(code))
```

出力： ```print('Hello, World!')```（コードブロックとして表示）

requestsの使用例
!register_code ip
```python
response = requests.get("https://api.ipify.org?format=json")
data = response.json()
print(f"IP: {data['ip']}")
```

メモリ関連関数

ねるちゃんは会話の内容をメモリに保存し、後から検索・参照できます。

mget関数の使用例（メモリ検索）
!register_code search
```python
query = " ".join(args)
results = mget(query, 5)  # 上位5件を検索
for r in results:
    print(f"- {r['content']} (score: {r['score']:.2f})")
```

実行：

!search 好きな食べ物
mllm関数の使用例（メモリ参照付きLLM）
!register_code recall
```python
question = " ".join(args)
# メモリを参照しながらLLMが回答
answer = mllm(question, 6)
print(answer)
```

実行：

!recall Aさんの好きな食べ物は？
automemory関数の使用例（自動メモリ保存）
!register_code remember
```python
text = " ".join(args)
count = automemory(text)
print(f"{count}件の情報をメモリに保存しました")
```

実行：

!remember Aさんはカレーが好きで、Bさんはラーメンが好き

コードの書き方

コードは以下の形式で記述できます：

1プレーンテキスト 
!register_code test print("hello")
2シングルバッククォート 
!register_code test `print("hello")`
3トリプルバッククォート（言語指定あり） 
!register_code test
```python
print("hello")
```
4トリプルバッククォート（言語指定なし） 
!register_code test
```
print("hello")
```

注意事項

  • 同じ名前のコマンドを重複して登録することはできません
  • コードコマンドはサンドボックス環境で実行されます
  • 実行結果は標準出力（print文）で出力されます